猫の尿路結石に！ユリナリーS/Oの効果を獣医が解説

猫ちゃんの尿路結石、本当に心配ですよね。

私も愛猫が同じ病気になった経験があるので、飼い主さんの不安な気持ちが痛いほど分かります。

今回は、猫の尿路結石の治療食として有名な「ユリナリーS/O」について、獣医さんの視点も交えながら、その効果や注意点などを詳しく解説していきます。

この記事が、あなたの愛猫の健康を守るための一助となれば幸いです。

この記事でわかること

ユリナリーS/Oってどんな療法食？

ユリナリーS/Oは、ロイヤルカナンから販売されている猫用の療法食です。

主に、ストルバイト結石症やシュウ酸カルシウム結石症といった、猫の尿路結石の治療・再発防止を目的としています。

動物病院でもよく推奨されているので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

ユリナリーS/Oが尿路結石に効果的な理由は、主に以下の3つです。

ストルバイト結石溶解効果

ユリナリーS/Oは、尿を酸性化する成分を含んでいます。

これにより、ストルバイト結石を徐々に溶解し、尿と一緒に排出することができます。
尿量増加

ユリナリーS/Oは、猫が自然と水を飲む量を増やすように設計されています。

尿量が増えることで、結石の原因となるミネラルが尿中に滞留するのを防ぎます。
ミネラル成分調整

ユリナリーS/Oは、結石の構成成分となるミネラル（マグネシウム、リン、カルシウムなど）の含有量を調整しています。

これにより、新たな結石の形成を抑制する効果が期待できます。

ユリナリーS/Oの主な原材料と成分は以下の通りです。

原材料: 米、肉類（鶏、豚）、コーンフラワー、動物性油脂、コーングルテン、植物性繊維、加水分解タンパク（鶏、豚）、小麦粉、魚油、大豆油、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス（ルテイン源）、アミノ酸類（DL-メチオニン、タウリン）、ミネラル類（Cl、K、Na、Ca、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se）、ビタミン類（A、D3、E、C、B1、B2、B6、B12、ナイアシン、ビオチン、葉酸、コリン）、酸化防止剤（BHA、没食子酸プロピル）
成分: たんぱく質 31.0 %以上、脂質 15.0 %以上、粗繊維 3.2 %以下、灰分 9.5 %以下、水分 6.5 %以下

これらの成分がバランス良く配合されることで、尿路結石の管理をサポートします。

ユリナリーS/Oを与える際には、以下の点に注意しましょう。

実際にユリナリーS/Oを与えている飼い主さんの口コミや評判を見てみましょう。

良い口コミ

悪い口コミ

口コミを見ると、効果を実感している人が多い一方で、値段の高さや食いつきに不満を感じている人もいるようです。

もし愛猫の食いつきが悪い場合は、獣医さんに相談して、他の療法食を検討してみるのも良いかもしれません。

ユリナリーS/Oは尿路結石の治療・再発防止に効果的な療法食ですが、それ以外にもできるケアがあります。

水分補給を促す

猫はもともと水を飲むのが苦手なので、様々な工夫で水分補給を促しましょう。

例えば、
- 新鮮な水を常に用意する
- 複数の場所に水飲み場を設置する
- 猫用ミルクやスープを与える
- ウェットフードを積極的に与える
などがあります。
ストレスを軽減する

ストレスは尿路結石の原因の一つと言われています。

猫が安心して過ごせる環境を整え、ストレスを軽減してあげましょう。
トイレ環境を整える

清潔なトイレを常に用意し、猫が排泄しやすい環境を整えましょう。

トイレの数や場所、砂の種類なども、猫の好みに合わせて選ぶことが大切です。
定期的な健康チェック

定期的に動物病院で健康チェックを受け、尿検査などで早期発見・早期治療に努めましょう。